GIS/RS knowledge base
ArcGIS
Ⅰインストール †
- インストールを開始する前にチェックすること
- ArcGIS10用のArcHydro2.0が公開された
(処理できるデータ数が増えた)
- .Net Framework 2.0がインストールされている
- ArcGIS 9.3/9.3.1 .Net Support がインストールされている
(バージョンの確認には"C:\Program files\ArcGIS\Dotnet"をチェックする)
- Spatial Analyst のライセンスがある
- MSXML 3.0以降が入っている→レジストリエディタ(ファイル名を指定して実行→Regeditで起動する)を用いて以下の場所をチェック
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Msxml2.DOMDocument\CurVer
「データ」がMsxml2.DOMDocumentの3.0以上ならOK
上記の項目の詳細は以下のドキュメントのGetting startedを参照してください。
Arc Hydro Tools 1.4 - Tutorial.pdf
ⅡDEMの下処理 †
- DEMのフォーマットを変換する
- 各種のラスタデータフォーマットからESRIGRIDデータ(32bitFLOAT)へと変換する
ArcCatatalogを開きラスタデータを右クリック→エクスポート→ラスタを他の形式に変換
(オプションのピクセルタイプを32bitFLOATに指定する)
- Level DEM(湖のDEMをならす作業)
- 必要なデータ
- DEMデータ
- 湖ポリゴンデータ
"None"だと湖面の標高がすべて0mになる
湖沼ポリゴンデータに入力されている湖面標高属性を指定してやると良い感じ
- DEM Reconditioning(河川ポリラインデータ位置とDEMの谷部が合致するようにDEMを修正する処理)
- 必要なデータ
- DEMデータ
- 河川ポリラインデータ
どうやら以下に示す処理をしているようだ
- 河川ポリラインデータが分布しているところの標高を極端に低くする(穴を掘るイメージ)
- 周辺地域を緩やかに河川ポリラインデータ方向へと傾けさせる(スムージングする)
注意1:河川ポリラインのクリーニング(農用水路を除く,ループを消す,など)をしないと変な流域ができる
注意2:"ラインの接合"等を行って合流点(ノード)間を1つの河川区間フィーチャ(アーク)で接続するようにデータの加工が必要
- Build Wall(解析対象外の地域を,DEMから除いてしまう処理)
流域の外側はもちろん内側にも対象外地域の設定が可能
- 必要なデータ
- 上記の修正を行ったDEMデータ
- outer/inner wall data(ex.対象水系の流域ポリゴン)
→この処理を行う理由
・このあとのFill SinkやFlowAccumulationの処理時間短縮
・Stream Definitionを行う際のフィーチャ数制限対策
- Fill Sink(DEMの窪地を埋める処理)
- 必要なデータおよび入力パラメータ
- 上記の修正をおこなったDEMデータ
- Fill Threshold(埋める窪地の深さの上限 ex.10mの深さの窪地は埋める)
→浅目に設定すると流路が切れ切れになってしまうので、深めに設定またはFill Allのほうがよいかも
ⅢDEMから流路を抽出 †
- Flow direction (各セルにおける落水方向(方位角)を格納したラスタデータを出力)
- Adjust Flow direction in Lakes(湖上での落水方向の補正)
- 必要なデータ
- Flow Directionラスタ
- 湖沼ポリゴン
- 河川ポリライン
- Flow accumulation(累積流量ラスタの出力・・それってなに?)
- 必要なデータ
- Flow Direction(湖上での補正済みのもの)
- Stream definition (ラスタ形式の流路を抽出する)
- 必要なデータおよび入力パラメータ
- Flow accumulation データ
- 抽出する河川の規模を指定する(流域面積XXm2以上(セル数でも指定できる)の河川)
- Stream Segmentation (合流点間の区間に一意のIDを与える処理)
- 必要なデータ
- Flow Direction ラスタデータ(湖上での補正済みのもの)
- Stream Definition ラスタデータ
Ⅳ流路の上下流接続関係を定義する処理 †
- catchment Grid Delineation(河川区間毎に流域界を定義する処理)
- 必要なデータ
- Flow Direction ラスタデータ(湖上での補正済みのもの)
- Link Grid
- Catchment Polygon Processing(各流域の連結性の情報を付与した流域Polygonデータの出力)
- Drainage Line Processing(各河川区間の連結性の情報を付与した河川Polylineデータの出力)
- 必要なデータ
- Stream Link Grid
- Flow Direction ラスタデータ(湖上での補正済みのもの)
- Adjoint Catchment Proccessing
- 必要なデータ
- Drainage Line
- Chachment(Polygon)
- どうやら10000フィーチャ以上は処理できない模様(ぴったりそこで処理がとまる)
- ArcGIS10用のArcHydro2.0ではそれ以上のフィーチャ数の処理が可能
流域界の出力 †
- 流域界の抽出
- batch point generation ボタンを使って任意の場所に流出点を作成する
- watershed processing→batch watershed delineationを選択し、指示されたデータを入力するのみ
- サブ流域界の抽出
- batch point generation ボタンを使って任意の場所に流出点を作成する
- watershed processing→batch sub-watershed delineationを選択し、指示されたデータを入力するのみ
- watershed delineation と sub-watershed delineationの違い
- 既存のポイントデータ(ex.ダム地点)を流出点ポイントデータへ変換するには
- batch point generation ボタンを使って任意の場所に2~3点の流出点を作成する
- watershed processing→batch watershed delineation処理を実施し、正常に流域界が出力されることを確認する
- 作成したBatchPointのレコードを削除する(空のデータを作成する)
- ダムのデータをBatchPointへapend(ArcTool box → Data Management Tool → General → Append)する
- 以下に示す各種の属性データ(流出点情報や処理フラグ)を入力する
- フィールド演算や編集モードでの直接入力
Name(ダム名)
Description(備考)
BatchDone(0:流域抽出を行う 1:流域抽出を行わない)
SnapOn(0:河川データへのスナップ処理を行わない 1:河川データへのスナップ処理を行う)
- 編集モードでの直接入力のみに対応(フィールド演算で入力するとエラーがでます)
SrcType(0:Outlet<流出点> 1:inlet<流入点>)
(編集中)河川データの下処理 †
- Assing Hydro ID
- Generate From/To Node for lines(河川フィーチャ間の連結関係を属性として与える)
- これについてちょっと問題発生
FIDが1000を超えるとフィーチャにFrom/ToNODEが付与されない なぜだろう?
- Assign stream slope(河床勾配を定義する作業→河川の流下方向を判断するためのものかな)
- 必要なデータ
- DEMデータ
- 河川ポリラインデータ(From/To Node属性を付与したもの)
- Burn stream slope(河床勾配ラスタを作成する処理)
- 必要なデータ
- Assign stream slope作業を行った河川ポリラインデータ